佐久穂町立 千曲病院
長野県南佐久郡佐久穂町大字高野町328
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© 2012 chikumahospital.佐久穂町民の皆様、新年明けましておめでとうございます。令和8年のお正月を、新たな気持ちでお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。
2026年の干支は丙午(ひのえうま)です。丙(ひのえ)は、「火」の要素であり、太陽や明るさ、生命のエネルギーを表します。そして十二支の午(うま)は、古くから人間とともに共存し、独立心が強いながらも、人を助けてくれるやさしい存在でもあります。その一方、
丙午の年に生まれた女性は気性が荒いなどの根拠のない迷信が語られ、前回の昭和41年には出生数が減少したという歴史もありました。
今年も、「勢いとエネルギーに満ちて、活動的」な年になると考えられている丙午の勢いさながらに、病院スタッフ一同、地域のインフラとして一層尽力してまいります。
新たな千年紀を迎え早くも四半世紀が過ぎた2025年は猛暑の一言でした。日本も亜熱帯化したかのように、日中の気温が体温を超える日も珍しくなくなっています。しかし、気候変動があっても伝統を絶やすことはありませんでした。
昨年10月には恒例の「福祉と健康のつどい」が、近年は茂来館で開催されていたところ数十年ぶりに病院を含む地域の医療・介護・福祉施設が一体となり、千曲病院祭と合同で実施されました。この試みには、多くの協力団体をはじめ、消防、警察署、そして何よりご参加くださった皆様のおかげで、盛況のうちに幕を閉じることができました。
ヒトの終活を考えるACP家族会議を主題とした講演も好評で、もしばな(もしもの話)ゲームでは親子三代にわたる参加者の笑顔がとても印象的でした。
病院運営においては、2024年の3階介護医療院転換に続き、2025年4月から地域医療構想に対応するため地域包括医療病棟へといち早く転換しました。この病棟は、特に高齢者救急や慢性期医療との連携にとても効果的であり、今後の地域連携と医療の継続性に大きく寄与するものです。院内では、より親しみやすいドックを目指し、経鼻胃カメラを選択しやすくすると共に、大腸内視鏡検査における鎮静麻酔の導入を進めてまいりました。目に見えにくい部分ですが、院内情報ネットワーク環境の強化整備や、各種ハラスメントに対する方針の周知などにも取り組みました。
2026年から、伝統と多様化が融合する未来へ
昨年秋には日本で初めての女性総理大臣が誕生しました。様々な意見がある中で、「働いて働いて働いて働いて働いて」が流行語として注目を集め、さらに世界で影響力のある女性の1人に選ばれるなど、歴史と伝統を重んじる日本でも多様な価値観が広がっていると実感します。
人工知能(AI)もとても身近で当たり前の技術となりました。映画では実写撮影と見分けがつかない映像が用いられ、日常的に目にする文章もAIによる生成や補助が含まれている時代です。千曲病院では、胸部レントゲン検査において、外来やドックで撮影される数千枚もの全画像をAIが診断サポートする機能が、自動的に追加されています。他には、現在導入予定の取り組みとして、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の診断補助に用いられるAI機器の活用です。大切なお子様の診断に極力辛い思いをさせないよう、なんと、咽頭を撮影した画像からAIが解析し診断が可能となります。(保険適用) これらのように、未来はこれから訪れるものではなく、すでに今この瞬間が未来の一部であることを、医療の現場でも実感しています。
2月にはミラノ・コルティナ冬季オリンピック、6月からはサッカーワールドカップと、心躍る行事が続く2026年が始まります。
私が院長に就任してから、新年度で早くも10年を迎えます。この間、地域医療構想の取組や自然災害、そして4年間に及んだコロナ禍など、多くの課題に直面してきました。
これからも、この千曲病院が「住民の皆様に寄り添い、時代に即したカタチで継続する」ことを新年のはじめにあらためて宣誓し、新年の挨拶と致します。
2026年1月吉日
佐久穂町立千曲病院
院長 植竹智義