佐久穂町立千曲病院

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TEL 0267-86-2360

長野県南佐久郡佐久穂町大字高野町328

院長より暑中見舞いのご挨拶

暑中お見舞い申し上げます

地球温暖化により年々暑さが厳しく、今年もすでに全国で真夏日が続出、これからの1週間は40℃になる最高気温記録が更新されようとしていますが、佐久穂町民や南佐久広域の皆様いかがお過ごしでしょうか。
 今年で人類が新型コロナウイルスと戦い始めて3年。今年こそ社会経済などの復興と言われていましたが、6月からのBA5株の第7波によりまだまだ生活は手探り状態が続いています。生活必需品の物価高も本当に困ってしまいます。今回は健康にお過ごしいただけるように以下の2つのポイントに気をつけていただき、これからの秋までを健康的に楽しんでいただきたいと思います。

1.熱中症 

気温が一番高い時間帯に発生するイメージが強い熱中症ですが、実際には午前中の発生率もかなり高く、朝の対策がとても重要です。夜に寝ている間に人は300-400mlもの脱水状態になっています。水やお茶など水分補給は気をつけている人が多いと思いますが、それ以上に大切なのが「朝ごはん」。しっかりと「朝ごはん」を摂ってからの学校やお仕事であれば、午前中の脱水状態はしっかりと予防できます。この季節にあまり減量などは考えてはいけません。尿酸の高い方は脱水で、痛風発作も起きやすくなります。とにかくしっかりとした「朝ごはん」をぜひ心がけてください。

参考:運動と熱中症(国立スポーツ科学センター)

2.感染症

言うまでも無く新型コロナウイルス感染症対策です(長野県からの情報は先日の病院HPおしらせをご確認ください)。暑さだけでなく、第7波となり感染報告者の数も過去最高を記録するピークを現在迎えております。幸いなことに発熱や咽頭痛以外の重篤な肺炎などの発症率は少なめなのですが、それでもあまりにも感染者が多いため佐久広域の治療床もほぼ満床です。さらに特徴的なことは、先の熱中症の発症原因が実はコロナ感染症であった方も診る事も多くなり、なかなかこの感染症がらみの診断も複雑に変化しています。熱中症と新型コロナウイルス感染症に気をつけて行きましょう。

みなさまにおいては酷暑の折、睡眠も充分に取って、夏バテなどなさいませんよう心よりお祈りいたしております。我々病院職員もさらに健康に気を遣いながら頑張って行きます!

令和4年8月2日 院長 植竹智義

爽やかな朝の一枚を 2022年7月末 於:駒出池キャンプ場