検査科

当院検査科は、4名のスタッフ(パート3名)で業務を行っています。
他部門と連携、協力しながら採血は看護師、検査技師が行い、画像部門では超音波検査を、放射線技師、検査技師で担当しています。
検体検査では、生化学検査、免疫学検査、血液学検査、輸血検査、一般検査、病理検査、微生物検査を行っています。
生理学的検査では、心電図検査、呼吸機能検査、眼底・眼圧検査、聴力検査、睡眠時無呼吸検査、超音波検査を実施しています。
病気の早期発見や、より良い診断補助に貢献できるように、勉強会や学会参加を行い、日々の研鑽に取り組んでいます。
生化学検査
生化学自動分析装置は、外来や入院患者さんだけでなく、人間ドックや自治体施設の検診など多くの方が対象となります。測定は肝機能、腎機能、脂質代謝機能を主に検査していますが、リウマチに関わる項目や発熱時の炎症反応、熱中症などの電解質検査を行います。
測定時間も早く、一般的な検査項目であれば40分程度で検査結果をご報告します。
今後も待ち時間の短縮や診察前の検査がスムーズに行えるように努めていきます。
免疫血清検査
B型、C型などの肝炎ウィルスや梅毒、HIVなどの感染症項目、バセドウ病などの診断補助となる、甲状腺ホルモン(TSH、FT3、FT4)、糖尿病関連のインスリンやC-ペプチド、肝臓癌、膵臓癌、大腸・消化管癌の腫瘍マーカー検査などを行っています。
血液検査
赤血球、白血球、血小板など血球数の算定や貧血の状態をみるヘモグロビン、ヘマトクリットの測定を行います。機器による異常値の判定をし、場合によっては血液塗抹標本を作製し、検査技師が観察します。白血病など、各種の血液疾患が疑われる場合は、医師に報告、相談し、より専門的な検査を行います。
凝固検査
血友病や他の出血性疾患など血液の凝固異常による疾患を見つける検査です。
また、血栓症の鑑別も可能な項目を測定しています。
輸血検査
血液検査で必要がある場合、交差試験などの輸血の検査を行います。
貧血や、手術時、消化管出血などの緊急時に迅速に検査を行い対応しています。
一般検査
便の潜血反応で大腸癌などのスクリーニング検査を行います。
また、尿中の成分を測定することにより、腎臓の機能を検査します。
尿の細胞成分を技師が顕微鏡で分類し、膀胱癌やその他、疑わしい場合は病理検査などの精査を行っていきます。
生理機能検査
☆心電図検査、24時間ホルター心電図検査、負荷心電図(マスター2階段法)など虚血性心疾患や、不整脈、心肥大の有無を調べます。
血圧脈波検査や呼吸機能検査、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のスクリーニング、結果解析も行っています。その他、簡易聴力検査、眼底・眼圧検査、喘息における検査なども実施しています。
★超音波検査
心臟超音波検査、腹部超音波検査、頸動脈超音波検査、下肢静脈超音波検査、乳腺超音波検査、甲状腺超音波検査、消化管超音波検査、泌尿器領域における膀胱、残尿計測超音波検査など、
医師の依頼に応じて検査を実施しています。
病理検査
内視鏡や手術により採取された検体を外注先に提出し、病理医による診断を行い報告します。
場合によっては特殊染色を依頼し、より専門的な鑑別を行います。
細菌検査
喀痰や尿、血液検体の検査を行い、起因菌を特定します。医師に病原性の高い細菌などを迅速に報告し、関係部署へ情報共有を行います。薬剤耐性菌などを集計し報告することで、院内感染対策に努めています。
検査室では、日々の精度管理の徹底と、個人の研鑽を行い、より良い検査結果をご提供します。