令和２年４月１日、今日から新年度が始まりました。進学、新社会人になられたかた、またその家族の方々の嬉しさもひとしおでしょう。心から御祝い申し上げます。私も当院院長に赴任し無事４年を過ごすことが出来ました、御礼を申し上げます。

今日は、皆様重々ご承知と思いますが、新規感染症、新型コロナウイルスのお話をさせていただきます。

現時点、世界特にアメリカとヨーロッパでは驚異的な勢いでの感染拡大と被害者の増加が認められております。まるで映画や悪夢を見ているかのような状態であります。ところが、この感染は対岸の火事ではなく現実です。日本とくに大都市圏で感染の拡大が認められるようになりました。

当初日本では、人口の多い地域が発生の中心でしたが、いまでは交通の拠点を介して地方にまで広がりつつあります。最近の傾向では佐久地域においても、都市部の学生の帰省や別荘に戻られている方も多くなってきており、この傾向は首都封鎖などの都市機能低下が進むにつれて強くなると考えられます。すでに長野県で、いわゆる感染の持ち込みが認められておりますので十分に気をつけていただきたいと思います。

千曲病院は長野県内で１３ある感染症指定病院ではありませんが、新型コロナウイルス感染者の急増時に対応する長野県保健所より依頼された約５０病院に含まれております。一般病棟とは隔離された休眠状態にある施設で準備はしましたが、その病床に感染者が入院する事がない感染爆発が起きないことを祈っております。

そこで、繰り返しになると思いますが、皆様にお願いしたいことがあります。

気持ちが高ぶる春の季節ではありますが、若者や高齢者だけでなく全ての方が

３密①密閉②密集③密接に注意してなおかつ、予防（一番大切な手洗い、マスク、咳エチケット）を継続してください。

来年、皆様と最高の桜を見て、一緒にスポーツやイベントに参加できることを楽しみにしています。千曲病院はいままでの医療・介護･福祉事業はそのままに、迫りつつある目の前の難局に職員みんなで対応して行く所存であります。

かさねて、佐久穂町ならびに佐久地域の皆様がいつまでも健康であることを祈願しつつ、また笑顔でお会いしたいと思っております。今後もご協力のほど宜しくお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和２年４月１日　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　佐久穂町立千曲病院　植竹智義